ライブやイベントで遠征する時、夜遅くにホテルへ戻ることもありますよね。
慣れない土地での移動や宿泊は、普段よりも注意が必要です。
実際、旅行中に貴重品の盗難や部屋への不審な接触など、思わぬトラブルに遭ったという声もあります。
「自分は大丈夫」と思っていても、ちょっとした油断がトラブルにつながることは少なくありません。

私自身、自宅で空き巣に遭いかけたことがあって……。
それ以来、遠征先でも防犯には気をつけるようになりました。
この記事では、遠征時のホテルでできる防犯対策と、持っておくと安心なアイテムを紹介します。
あらかじめ備えておくことで、宿泊先でも落ち着いて過ごせます。
意外と軽視してない?防犯対策


遠征の夜公演が終わるころには、ホテルへ戻る時間が遅くなることもあります。
オタ友と食事をしてから帰る場合、チェックインが22時を過ぎることも珍しくありません。
そのうえ、会場やホテル周辺の道が暗かったり、人通りが少なかったりすることもあります。
遠征中は気持ちが高ぶっていて、つい周囲への注意が薄くなりがちです。
しかし、慣れない土地では「普段なら気づけること」にも気づきにくいものです。
私自身、自宅で在宅中に空き巣と鉢合わせしかけたことがありました。
幸い、直接の被害は避けられましたが、警察への連絡や現場確認などで大変な思いをしました。
その後しばらくは怖くて眠れず、ひとりで過ごすことさえ不安でした。



さらにその1週間後にはライブ遠征を控えていましたが、精神的に落ち着かず、泣く泣く諦めた経験があります。
もし同じようなことが旅先で起きたら、せっかくの時間を楽しめなくなってしまいます。
「自分は大丈夫」と思っていても、対策が不十分なケースは意外と多いものです。
防犯対策は、やっておいて損はありません。
普段の生活とあわせて、遠征時のホテルでもできる範囲で備えておきましょう。
ホテル滞在で注意したい3つのポイント


遠征では、普段と違う環境で過ごすため、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。
ここでは、ホテル滞在時に注意したい主なポイントを整理しました。
ホテルまでの道のり
駅や空港からホテルまでの移動時は、キャリーケースを引きながらスマートフォンの地図を見て歩くことが多いですよね。その姿で「土地勘のない旅行者」だとわかってしまう場合があります。
特に人通りの少ない道や暗いエリアでは、できるだけ明るい大通りを選び、早めの時間帯に移動を終えるようにしましょう。
また、夜にコンビニへ立ち寄る際も、宿泊先が近いことが推測されるような行動は避けた方が安心です。
客室への侵入リスク
ホテルの鍵がカードキー式の場合でも、過信は禁物です。
鍵のピッキングやカードキーのハッキングでの室内への侵入の可能性も0ではありません。
入室時には周りに人がいないか確認し、部屋の鍵をしっかりかけるなど在室時も気を付けましょう。
また、「部屋の点検」「設備確認」などを名目に、ホテルスタッフを装って部屋に入ろうとするケースもまれにあります。
不審に感じた場合は、ドアを開ける前にフロントへ内線で確認しましょう。
ホテルの共用スペースでのトラブル
ホテルのロビーやレストランなどは、多くの人が出入りします。
フロントでも、すべての来訪者を完全に把握することは難しいため、宿泊客を装って客室エリアまで入り込むケースがゼロとは言えません。
最近では、エレベーターの利用時にカードキーをかざさないと客室階へ行けない仕組みが増えていますが、同乗した人に合わせて入ってしまう「共連れ」には注意が必要です。
エレベーターや廊下などの共有エリアでは、周囲の様子に気を配り、不審な行動をしている人がいればフロントへ連絡するようにしましょう。



ホテルは安全そうに見える場所だからこそ、油断しがち。ちょっとした意識の違いで安心感はぐっと変わりますよ
ホテルでできる防犯対策8選


遠征時のリスクを理解したうえで、実際にどんな対策を取れば安心できるのかを整理しておきましょう。
ここでは、宿泊前から滞在中までに意識しておきたい防犯ポイントを紹介します。
①ホテル選びのチェックポイント
治安
予約前に、ホテル周辺の治安を検索しておくと安心です。
特に夜公演のある会場にアクセスしやすいエリアを選ぶ際は、駅名や地域名で「治安」や「口コミ」を調べてみましょう。
口コミやレビュー
Googleマップや予約サイトの口コミやレビューで周辺の様子や防犯トラブルなどがないかチェックするのも効果的です。Googleマップや宿泊サイトのレビューには、「夜道が暗い」「人通りが少ない」「スタッフが常駐していて安心」などの情報が載っている場合があり、とても参考になります。
スタッフ体制
24時間フロント対応や夜間の警備員常駐など、人の目が行き届いているホテルを選ぶと安心です。
女性専用フロアの有無
女性専用フロアがある場合はそのフロアで部屋の予約を取ります。専用フロアに男性客が紛れ込むと違和感があり、短時間で危機を察知できる可能性が高まるので対策が取りやすいと思っています。
②チェックイン・入室時の注意点
個人情報の扱い
チェックイン時に予約名を大きな声で言うのは避けましょう。
心配な場合は、予約名を書いたメモを渡して確認してもらう方法もあります。
部屋番号の取り扱い
ルームキータイプの場合は部屋番号が書いてあることが多く、鍵をフロントから預かった後はロビーやエレベーターなどの共有部で部屋番号が見えないように持つようにしましょう。
カードキーの場合はカードキー自体に部屋番号を書いてあることは少ないですが、ホテルの案内として部屋番号を書いた案内用紙をフロントからもらうことがありますよね。案内用紙に書いてある予約名や部屋番号は持ち運びの際は見えないようにしましょう。



案内用紙に氏名が記載されている場合は、氏名部分だけ小さくちぎり捨てるようにしています。
エレベーター利用時
エレベーターは極力ほかの人と乗るのは避けるようにして宿泊階が分からないようにしています。
もし他の人と一緒に乗る場合は、エレベーターのボタン側に立ち自分の行先階を押す前に「何階ですか?」などと先に尋ねましょう。
部屋に入ったらまず確認
入室後は、ドアロックと窓の鍵を必ず確認。
隣の建物との距離が近いホテルでは、特に窓の施錠を忘れないようにしましょう。
ドアスコープの対策
ドアスコープ(ドアの覗き穴)は何かしらで見えないようにしておきましょう。遠征時にマスキングテープも持っていくと推し活のグッズの交換や仕分けなどに使えるだけでなく、ホテルの部屋のドアスコープを簡易的に塞げるのでおすすめです。
外出時・在室時の防犯対策


③貴重品の管理
貴重品は基本的に持ち歩き、どうしても部屋に残す場合は、
セーフティーボックスを利用したり、キャリーケースの見えにくい場所に入れておきましょう。
現金を多く持つと管理が大変になり、盗難リスクも高まります。
そのため、キャッシュレス決済をメインにするのがおすすめです。
クレジットカードや交通系ICカードを使えば、財布を開く回数が減り、支払いの際もスムーズ。
万が一紛失した場合でも、停止手続きができる点で安心です。



私も遠征のときはカード1枚で過ごすことが多いです。
支払いも早いし、落としてもすぐ止められるので安心!
遠征用に1枚クレジットカードを用意しておくと便利です。
特に、旅行保険付きやタッチ決済対応のカードは使い勝手が良く、防犯面でも安心ですよ。
\推し活の強い味方☆エポスカードがおすすめ/


・他社より公演数が多い
・入会金、年会費永年無料
・店頭受取で即日発行OK
・マルイでのセール(年4回)が10%OFF
・映画観賞料金が2,000円 → 1,500円に割引
・カラオケ館フリータイム料金25%OFF
④部屋を離れるときの工夫
短時間の外出でも、照明やテレビをつけて「在室中」に見えるようにしておくと防犯効果があります。
⑤ドアプレートの扱い方
「起こさないで」や「掃除不要です」などのドアカードをを貼ったりすると連泊や長期滞在などを悟られる可能性もあります。必要がある場合は、直接フロントに依頼をしましょう。



フロントで部屋番号や名前と言うのに抵抗感がある場合は、部屋の内線で依頼するのがおすすめです。
遠征時に持っていきたい防犯対策グッズ


ホテル選びや基本の対策に加えて、自分でできる防犯を強化するなら、携帯できる防犯グッズを準備しておくのがおすすめです。
どれも手軽に購入できて、遠征以外の外出にも役立ちますよ。
⑥防犯ブザーの活用
ひとつ持っておくと安心な防犯ブザー。
- ピンが抜けきらないタイプ:誤作動時にもすぐ戻せる
- 電池式タイプ:充電切れの心配が少なく長持ち
- ライト付きタイプ:作動確認や夜道での照明にも便利
いざという時は咄嗟に声が出ない可能性もあります。
普段から持ち歩きもできるものを購入することで普段使い&遠征時の防犯対策としておすすめです。



私は、外出時は基本防犯ブザーを持ち歩いてますが、暗い夜道を歩くことがある場合は握りしめてお守り代わりにしています。
防犯ブザーは引っ張るタイプ&ピンが外れないタイプがおすすめ。
ピンが完全に抜けてしまうタイプだと、誤作動した際に焦ってピンをさせない懸念点があったので、ピンが外れないタイプを重宝しています。
咄嗟に引っ張ることが心配な人はボタンタイプもおすすめですが、引っ張るタイプよりも誤作動が多くなる可能性が高くなるので持ち運ぶ際に注意が必要です。
ズボラさんは電池タイプがおすすめ。電池タイプのものの方が長持ちです。
一度充電式の防犯ブザーを購入しましたが、ズボラな私は充電を忘れてしまうことも…。
充電式の場合は充電量の低下お知らせ機能などがあるものを購入しましょう。
ライト機能付きのタイプなら、点灯させることで電池が残っているかを簡単に確認できます。
電池切れの心配が少ないので、ライト付きのものを選ぶのもおすすめです。



私が使っているのがこちらです。
軽量で私はスマホショルダーに付けていつでもすぐに引っ張れるようにしています。
1つ1000円程度で購入できるので手軽に防犯対策できますよ♪
⑦携帯用ドアロックで安心強化
ホテルのドアに後付けできる「携帯用ドアロック」は、宿泊中にできる最も手軽な防犯対策のひとつです。
ドアを閉めた後、金具を差し込むだけで追加ロックができるタイプが多く、工具なしで使えるものなら旅行にもぴったり。
- 後付けできるので多くのホテルで活用可能
- 工具不要ですぐに設置できるモデルが多い
- ドアを無理やりこじ開けようとする際の追加の抵抗になる
- 軽量で持ち歩きやすいタイプなら旅行にも負担になりにくい
ドアの厚みや構造によっては合わない場合もあるため、最初の宿泊時に試してから使うのがおすすめです。



部屋にひとりの時間が安心になるアイテム。
チェックイン直後にロックを確認するのが私のルーティンです
⑧ワイヤーロックで持ち去り防止
スーツケースやバッグを固定できるワイヤーロックは、1つ持っておくと安心です。
外出時に部屋へ荷物を残すときはもちろん、ライブ会場やカフェなどでバッグを足元に置く場面でも役立ちます。
ライブ会場などではステージに夢中になりすぎて隣の人がうちわやペンライトを取っているフリをして自分の荷物を探っていても、会場の暗さなども相まって気づかない可能性もあります。



会場が暗いと特に気づきにくいため、バッグを閉じた状態で固定しておくのが安心です。
そういう時にもワイヤーロックなどでバッグを閉じたままにしたり、貴重品とバッグや椅子をロックして持ち去り防止の対策もできます。
- チェーン式・コード式などタイプが豊富
- 軽量タイプなら旅行でも邪魔にならない
- 暗証番号タイプなら鍵を持ち歩く必要なし
バッグの持ち去り防止にも効果があり、一つ持っておくと「ちょっと席を外すとき」でも安心です。


ワイヤーロック TSA
・30日保証
・TSA搭載で海外旅行にも〇
・3色展開
ホテルでできる防犯対策まとめ


遠征時はテンションが高くなることも多く注意が散漫となりホテルなどで「無防備で過ごす」ことが多くなってしまいがちですよね。
普段から自分は大丈夫と思いがちなこともあると思います。
ですが、冒頭で私の実体験を少しお話したようにいつでも誰でも巻き込まれてしまうことがあるんです。
それが遠征先の場合は、今後遠征にトラウマを抱えてしまう可能性もあり得ると思います。
そんなことにならないように、普段から&遠征先では特に防犯の意識を持って楽しく推し活をしていきましょう!