「この日のために、どれだけ頑張ってきたことか…!」
そう中で叫んだ経験、あなたにもありませんか?
待ちに待った推しのライブや大切なイベント。
カレンダーに印をつけ、特別な衣装も準備して、指折り数えて楽しみにしていたその日。
なのに、突然の体調不良、急な仕事のトラブル、家族の緊急事態…。
「まさか、このタイミングで…」と、血の気が引くような思いで、行けなくなってしまった…。

私自身も、数年前にインフルエンザにかかってしまい、どうしても外せない大切なイベントへの参加を断念したことがあります。チケットはもちろん手元にあり、熱に浮かされながら「ああ、このチケットが無駄になっちゃうんだな…席を一つ空けてしまうんだな…」と、悔しさと申し訳なさでいっぱいになったことを鮮明に覚えています。
「でも、もし…万が一の時に、このチケット代だけでも戻ってきたら…」
「せめて金銭的な負担だけでも軽くなれば、また次の機会に気持ちを切り替えやすいのに…」
そんな「もしも」の不安を解消してくれる「チケットにかける保険」をご存知でしょうか?
やむを得ない理由で行けなくなった場合に、チケット代金などを補償してくれます(※条件あり)。
この記事では、ライブに行けなくなった時にあなたが取るべき行動、そして、そんな悲劇を繰り返さないための備えについてご紹介していきます。
・ライブやイベントに行けなくなった時の具体的な対処法
・チケットを無駄にしないための公式リセールや譲渡の注意点
・悲劇を繰り返さないためのチケットガード保険の詳細
\後悔する前に試してみない?/
ライブに行けなくなったら何をすべき?「やることリスト」


パニックになっている暇はありません。
まずは落ち着いて、以下のことを確認・実行してみましょう。
公式情報を確認
アーティストの公式サイトやSNS、購入したプレイガイド(イープラスやチケットぴあなど)のお知らせをチェック!
イベント自体が中止や延期になっていないか、払い戻しに関するアナウンスが出ていないか確認しましょう。
イベント自体が中止になっていた場合は、払い戻しが行われることが多いです。
チケットの規約を確認
購入したチケットの券面や購入時のメール、プレイガイドのマイページなどで、キャンセルや払い戻しに関する規約を読みましょう。
残念ながら、「お客様都合によるキャンセル・返金は不可」となっている場合がほとんどです。
同行者がいる場合はすぐに連絡
一緒に行く予定だった友人や家族にすぐに行けなくなった旨を伝えましょう。
チケットをどうするか相談が必要です。
チケット代の返金や払い戻しはできる?


「病気なんだから仕方ないじゃない!」
「急な出張なんて予測できなかった!」
そう叫びたい気持ち、よく分かります。



でも、残念ながら、ほとんどのライブやイベントでは、自己都合によるチケットの払い戻しは行われません。
これは、インフルエンザやコロナウイルス感染症(たとえ通院したとしても)、不慮の事故やケガ、家族の不幸、急な仕事、交通機関の遅延や運休など、どんなにやむを得ない理由であっても、基本的には同じです。



じゃあ、せっかく取ったチケットが無駄になっちゃうの…?
そう、チケット代が水の泡になるだけでなく、推しに会えるはずだった席が空いてしまう…「空席」を作ってしまうという罪悪感も、私たちファンにとっては辛いものですよね。
チケット「お譲り先」の探し方と注意点


「誰か私の代わりに行ってくれる人はいないかな?」
そう思ったら、チケットを誰かに譲る方法を探すことになります。
主な方法としては、以下のようなものがあります。
公式リセール
最近増えてきた、プレイガイド公式のチケット再販システムですね。
出品者としては定価で取引できる安心感があります。
でも、出品期間が限られていたり、そもそもリセール対象外の公演だったりすることも。
おまけに、上演の直前にリセールが開始されることもあり、本当に買い手が見つかるかヤキモキしてしまうこともあります。
必ずしも買い手が見つかるとは限らないのが、もどかしいところです。
SNS(X、Instagramなど)
ハッシュタグを使って「#チケット譲ります」などで呼びかけると、探している人が見つかるかもしれません。
【譲】〇〇(公演名) X月X日(曜) △△ホール X枚
【求】定価+手数料
体調不良のため、残念ながら参加できなくなってしまいました。
代わりにお楽しみいただける方にお譲りできれば幸いです。
お気軽にDMください。
#チケット譲ります #〇〇チケット #〇〇(公演名)
ただ、個人間のやり取りになるため、出品する側としても、本当に信頼できる相手か見極める必要があり、金銭の受け渡しやチケットの送付方法など手間と不安がつきまといます。
「定価以上での取引を持ちかけていないか」と疑いの目で見られたり、逆に詐欺アカウントに遭遇したりするリスクも考えなければなりません。



やっぱりフォロワーさんが一番安心…!こういう時こそ、つながりって大事だと感じました
チケット売買サイト・アプリ
専門のプラットフォームなので、多くの人の目に触れるチャンスはあります。
しかし、出品しても必ず売れるわけではなく、人気公演でなければなかなか買い手がつかないことも。
また、売れたとしても手数料が引かれるため、手元に残る金額が減ってしまうことも覚悟しておきましょう。
偽造チケット対策などで本人確認が厳しくなっている一方で、取引相手との間でトラブルが起きないとも限りません。


行けなかった心の傷を癒すメンタルケア方法


チケットが無駄になるかもしれない不安、推しに会えない悲しみ、予定が狂ってしまった焦り…。
そんな時は、まず自分自身を労ってあげましょう。
- 思いっきりカラオケで推しの曲を熱唱する!
- 行けなかったライブのDVDや過去の映像作品を見まくる!
- SNSで参戦したファンのライブレポートを読んで、行った気分になる!(でも、辛い時は無理しないで)
- あえて情報をシャットアウト!デジタルデトックスで心を落ち着かせる。
自分に合った方法で、少しでも心を軽くしてあげてくださいね。
そして次に進むために、こんな方法があることも知っておいてほしいのです。
「もしも」に備える新常識!チケット保険とは


まだあまり知られていないかもしれませんが、予期せぬ事態でライブやイベントに行けなくなった場合に、チケット代を補償してくれるサービスがあるんです。



「でも、保険料を払ってまで本当に必要なの?」
確かに、毎回必ず何かあるわけではありません。
でも、もし万が一の事態で高額なチケット代が無駄になってしまうことを考えると…そのショックは大きいですよね。



毎回じゃなくても、どうしても行きたいライブやプラチナチケット、冬場の移動がある時だけ、などケースバイケースで利用するのもオススメですよ。
もし、あなたが「もしも」の時の金銭的な負担や精神的な落ち込みを少しでも減らしたいと願うなら、備えの一つとして検討してみる価値はあるかもしれません。
では、具体的にどのようなチケット保険があるのでしょうか。
ライブやコンサートなどのイベントに急遽行けなくなった場合、チケット代金を補償してくれる保険として代表的なのが「チケットガード」と呼ばれるものです。
チケットガードとは


この「チケットガード」は、主にAWPチケットガード少額短期保険株式会社(アリアンツグループの日本法人)が引受保険会社となっており、エポス、チケットぴあ、イープラス、楽天チケットといった大手チケット販売サイトやクレジットカード会社が代理店としてサービスを提供し、申し込むことができます。
社名 | AWPチケットガード少額短期保険株式会社 |
所在地 | 〒140-0002 東京都品川区東品川4-12-8 品川シーサイドイーストタワー2階 |
代表取締役社長 | 寺坂 真明 |
会社設立 | 2011年4月12日 (ミレア・モンディアル少短準備株式会社として設立) |
HP | https://www.ticketguard.jp/ |
どんな時に使えるの?
チケットガードでは、主に以下のような理由でイベントに行けなくなった場合に補償の対象となる可能性があります。
- 急な病気やケガをしてしまった(インフルエンザや新型コロナウイルス感染症なども含む)
- ご家族(※)が入院してしまった
- 自身やご家族(※)が新型コロナウイルス感染症で所定の条件を満たした場合
- 利用する予定だった電車や飛行機などの交通機関が大幅に遅延したり、運休してしまったりした
- 急な出張命令(海外出張を含む)が出てしまった
- ご親族(※)に不幸があった場合
- 自宅が火事に見舞われるなど、住居に損害が発生した場合
- 裁判員に選任された場合 (※対象となるご家族・ご親族の範囲は保険約款でご確認ください。)
シーン①インフルエンザにかかった!
楽しみにしていた地方遠征!でも前日にまさかの高熱、インフルエンザでドクターストップ…。飛行機もホテルも予約済みなのに!お譲り先を探したいけどインフルエンザの症状がきつくて動けない・・・
(対象事由例:本人の病気・ケガによる入院・通院)
シーン②急な仕事を頼まれた!
推しの舞台初日!なのに急な宿泊出張が重なり、どうしても行けない!上司命令で断れず、チケットを譲る時間もない…。
(対象事由例:本人の急な宿泊出張)
シーン③子どもが入院した!
親子で楽しみにしていたイベント直前、子供が急病で入院!付き添いで当然イベントには行けない。チケット2枚分、どうしよう…。
(対象事由例:家族の病気・ケガによる入院、同行者の事由)
いくらまで補償されるの?
万が一の時、チケット1枚あたり最大で20万円まで補償される場合があります(ただし、チケット購入時の諸費用等は対象外となることがあります)。
自分以外のチケットも対象になる?
ご自身だけでなく、一緒に行く予定だったご家族や友人の分のチケットも、条件によっては補償の対象となることがあります。
お友達と複数枚申し込んだチケットも安心ですね。
ただし、詳細は必ず保険の約款で確認するようにしましょう。
保険料はどのくらい?
保険料は、購入したチケットの金額によって変わります。
参考として、以下のような例があります。
チケット代金 10,000円の場合:保険料 1,240円
チケット代金 20,000円の場合:保険料 2,220円
チケット代金 30,000円の場合:保険料 3,200円
条件はある?
「チケットガード」の一般的な申し込み条件は以下の通りです。
チケット購入後5日以内に保険に申込む。
イベント当日まで7日以上あることが条件。
万が一行けなくなった場合、事由に応じて診断書や証明書類を提出し、保険金請求。
払い戻し対象となる場合、チケット代金が補償される
つまり、「チケットを買ったら早めに!」申し込むことが大切です。
チケットガード保険金請求の流れは?


万が一、補償対象となる理由でイベントに行けなくなった場合は、以下の流れで保険金を請求することになります。
エポスから申し込んだとして、解説していきますね。
イベント終了後30日以内に手続きをする必要があります。
必要書類の準備
- 未使用のチケット原本
- 事由を証明する書類(例:医師の診断書、会社の出張証明書、交通機関の遅延証明書など)
- 購入内容を確認できる書類(チケット購入サイトからのメールなど)
請求方法
エポスカードのチケットガードページ、またはAWPチケットガード少額短期保険株式会社のサイトから請求手続きを行います。
必要事項を入力し、上記の書類を提出します。
書類の提出方法
イベントに行けなかった場合、チケットを使っていないことがわかる書類を提出する必要があります。
どちらのケースでもイベント日以降の日付がわかる新聞やレシートと一緒にチケットを撮影し、専用サイトからアップロードします。
※発券方法やアプリの操作は、購入したところに確認しましょう。
診断書料などの費用
医師による診断書等の取得費用は、上限3,000円まで実費補償されます(領収証が必要)。
どこから申し込めばいい?


エポス、チケットぴあ、イープラス、楽天チケットから申込みができます。
まとめ


「もし行けなくなったら…」
そんな不安は当然あると思います。
でも、万が一の備えがあれば、遠征やプレミアム席だって前向きにチャレンジできます。
たとえ当日行けなくなっても、金銭的なショックを和らげることで、気持ちを早く切り替えられるはず。
「また絶対、次こそ会いに行く!」そう思える自分でいるために。
チケットガードは、そんなあなたの推し活をそっと支えるお守り。
大切なチケット代をムダにしないために――
今のうちに、チェックしてみてはいかがでしょうか?
\後悔する前に試してみない?/